セクハラ被害や社内の困った人に対する賢い対処の仕方
2018/03/25
仕事をする女性にとって
セクハラは大きな問題です。
しかし、それを避けるために
転職するというのは
勇気がいりますし、
いったん職を失うと
次の仕事を見つけるのが
困難などといった理由から、
セクハラを受けても
できる限り我慢をしてしまう
女性も多いようです。
しかし、こうした態度は
セクハラを増長させる
ことにもなります。
あなたがセクハラ被害に
遭ったとき、
どんな態度で臨めば
いいのでしょうか?
セクハラ以外にも
社内の「困ったさん」への
対処の仕方も覚えてください。
セクハラをセクハラだと言うには
「○○ちゃんってスタイルがいいけど、
ウエストは何センチ?」
「○○さんは足がきれいなんだから
もっと短いスカートをはいたらいいのに」
何気ない言葉かもしれません。
そもそも、セクハラには、
男性と女性とでは根本に
意識の違いがあるので
女性の側から「No!」という
はっきりとした意思表示をしないと
これくらいはセクハラではない
といった誤解を生んでしまいます。
そのため、あいまいな拒絶ではなく、
はっきりと「不愉快だからやめてほしい」
という気持ちを伝える必要があります。
しかし、セクハラと感じたとたんに、
「それは立派なセクハラです。
私は訴えることもできるんですよ!」
などと騒ぐのは賢明ではありません。
そんな言い方をすれば
他の周囲の男性社員から、
何を言われるかわからないから
怖くて近寄れない、
と思われてしまいます。
不快な思いをさせられているのに
こんなふうになってしまうのは
あんまりですよね。
こういった場合は
あいまでもなく、
かといって必要以上に騒がず、
あくまで冷静に「No」を
伝えるのが一番の方法です。
「恐れ入りますが、不愉快ですので
そういった発言はやめていただけますか?」
といったような、毅然とした態度で
「No」を伝えるのが効果的です。
敬語を使った言い方をすれば
相手が上司であっても
失礼な発言にはならないのです。
仕事に不向きな短すぎるスカートは
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女性がいつも被害者である
とは限らない場合もあります。
たとえば、流行を意識しすぎて
仕事に不向きな短すぎるスカート、
開きすぎた胸元、などは
会社の品格さえ落としかねませんから
すぐさま改めさせるよう
注意しなくてはなりません。
しかしこの場合、男性社員が
「スカートが短すぎる」
「胸元が開きすぎているから
ボタンを留めなさい」
などと口にすれば、
「どこを見ているのかしら、
いやらしい!」
とセクハラ扱いをされかねません。
さらには、
「そんなつもりはないと」
声を荒げれば、荒げるほど、
注意しただけのはずが
不利な立場に追い込まれてしまいます。
こんな場合は自分で直接注意せず、
比較的立場が上の女性社員に頼んで
注意してもらう配慮が必要です。
また、何か注意したいことが
あっても、頭ごなしに
怒鳴りつけてもいけません。
そんなことをされた人は
たとえ直属の部下であろうと、
驚くとともに、猛烈な反発を
覚えてしまうかもしれません。
こんなときは怒るのではなく、
叱ることです。
説明するように諭せば、
自分のことをそこまで考えてくれて
いるんだと感じ、
注意したことをきちんと
改めてくれるでしょう。
感謝され、信頼関係も
深めることができるのですから、
感情に任せず冷静に
注意することが大切です。
女性を敵に回すと怖い?
セクハラは明らかな性的発言や
性的要求ばかりではありません。
「男(女)のくせに」
「男(女)なのに」などといった
性別による役割分担意識も、
セクハラにつながるものと
考えられるようになりました。
たとえば、
多くの女性が社会に進出してきても、
未だに女性と仕事上で
対等に付き合えない男性は要注意です。
「女だけには負けたくない」と
意味不明のライバル心を燃やしたり、
何かあると「だから女は・・・」
といった物言いしかできないタイプです。
男であることでしか
プライドを保てない男性の言動は
女性社員を敵にまわしてしまいます。
そしてそれがどんなに
損なことであるかは
社内での自分の扱いを顧みれば
一目瞭然です。
女性社員を敵にまわして
得することは
何ひとつとしてないのです。
逆に、女性をうまく味方につければ、
それだけで社内の居心地が変わり、
有能な女性を
仕事のパートナーに持てば、
女性社員の細やかな視点により、
仕事の幅までもが広がっていきます。
そして、大勢の女性がいるなかで
女性グループの「リーダー格」を
味方につければ、
他の女性も心も動いてきます。
嫌われても、気に入られてもいけない人
女性社員を味方につければ
損はないのですが、
警戒した方がいい人物もいます。
いわゆる「お局様」です。
かつてはヒステリーなハイミス
という共通像があったのですが、
近年では中年の独身女性が
普通に仕事を続けて時代、
若い女性社員をイビリ倒すのを
生きがいにするような
お局様は減ってきています。
それに彼女たちは
仕事ができないわけではなく、
長年勤めているため
社内のことは何でもよく知っていて
重宝な存在でもあるですが、
うかつに近づけば
「お局さま一派」のレッテルを
貼られてしまいます。
そうならないためには
一対一で付き合おうとはせず、
周りの人と一緒になって
対応することです。
仕事上で頻繁なやり取りが
必要であっても、
一定の距離を保って
付き合うことを心がけます。
お局様には嫌われると
面倒なことになりますが、
妙に気に入られるのも
上策ではないのです。
誰もが気持ちよく接するには
最近は何でも
個人情報の保護により、
プライバシーはかなり
ガードされている
というのが現状のようですが、
中には、社内で付き合うだけ
と思っていたのに、
住所や電話番号、メールアドレスも
教えてと言ってくる人もいます。
もちろん本人に悪気は
ないのでしょうが、
無神経に相手のプライバシーに
踏み込むことはNGです。
また、どんな人にも、
「これは聞いてほしくない」という
質問があります。
たとえば、女性の年齢は聞かないのが
礼儀だとされています。
そして既婚女性に、
子供がいるかどうかを尋ねることも、
とてもデリケートなことなので、
あえて触れない方が賢明です。
それらがいきすぎてしまって、
同性間で交わされる性的な冗談や、
「妊活してる?」といった
妊娠や出産への過干渉なども、
セクハラにつながるものと
考えられるようになりました。
セクハラにおいて
注意が必要なのは、
原則的に受け手の感じ方が
尊重されることです。
つまり、
受け手が「これはセクハラだ」
と感じて主張すれば、
セクハラと見なされてしまいます。
人の感じ方は、
それぞれに異なります。
だからこそ、
嫌がらせのつもりはなくても、
うっかり言ってしまった一言が
相手を傷つけ、
セクハラととらえられて
しまう可能性があるので、
気をつけなくてはならないのです。
一日のうちの多くの時間を
一緒に過ごすことになる
職場の人たちとは
毎日、気持ちよく接したいものです。
今一度、自分の言動などを
チェックしてみてはいかがでしょう。
人は被害者にもなり、
加害者にもなってしまうのです。