新しいグループにもすぐ馴染める人付き合いのコツと頼れる味方の作り方
2018/03/25
新規部署の立ち上げ、
PTAや自治会、
スクールへの入学など、
新しいグループができたときは、
同じ目的に向かっている
仲間がいるという思いや状況が、
自分の居場所や心の拠り所
となってくれます。
それが心に余裕を
与えてくれたり、
困難に向かい合ったときに、
底知れぬ力を与えてくれるものです。
しかし、そんなグループに
馴染みたくても、
馴染めずに悩んでいる
ということはないでしょうか。
「仲良くやっていけるだろうか」
「そのうち、自分だけ
仲間外れにされたらどうしよう」
などと、不安になってしまうものです。
そんな人間関係の不安を解消し、
うまくやっていくための
コツを覚えてください。
グループ構成の共通点と馴染み方
どんなグループにも
構成の共通点というものがあります。
たとえば、
10人のグループが結成されると、
内訳は次のような人員構成のような
パターンが多いとされます。
・グループのうち、約2人が行動派
・グループのうち、約6人が浮動派
・グループのうち、約2人が問題派
アイデアや企画に対し、
具体的に行動できる人員は
2人程度と少数で、
皮肉や批判などが多い人員も
同数くらいで、残りの過半数が、
指示されれば動くといった
構成になっているのです。
そのため、
自分だけが皮肉や批判の
対象になるというのは
あまり神経質になる必要は
ないのです。
また、
グループ内でうまく立ち回ろうと、
そのグループ全体に目を向けて
好きにならなくてはならないと
思い込む必要もありません。
そういう場合は、はじめから
好きになろうとするのではなく、
仲間と『行動を共にする』
ということにフォーカスします。
極端なことを言えば、
行動だけを共にすれば、
わりとすんなりと、
早い段階でグループに馴染み、
溶け込んでいくことが
できてしまいます。
集まりがあれば参加し、
イベントがあれば協力する
といった行動をすることで
心が変化を起こします。
普通、心で決めて、
行動がそれに伴うと考えがちですが、
心を変えるよりも
行動を変える方が簡単なのです。
「やってみれば馴染める」
というのは、
最初は任されたリーダーの役を
渋々やっていたのが
次第に愛着がわいてきた
というようになるのも
行動によって心が変わったから
なのです。
もし、グループ内で
何かを任されたら、
積極的にやってみるといいですよ!
ちょっと変わった形の人間関係の絆
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毎朝、通勤電車を利用している場合、
同じ車両に乗り合わせる
「馴染みの顔」という人が
1人や2人いるはずです。
その相手がどこの誰なのか
素性はまったくわからないけれども、
たまに見かけないと、
なぜか気になったりしてしまう・・・
知人とすら呼べない相手ですが、
アメリカの社会心理学者
ミルグラムはこのような相手を、
『ファミリア・ストレンジャー』と呼び、
できるだけ意識的に
記憶に留めておくのがいいと、
その重要性や意識を提唱しています。
たとえば、
自宅マンションのエレベーターで
よく一緒になるだけの人なのに、
隣町のショッピングモールで
偶然出くわした際には
お互いまるで知人のように
微笑み合ったなど、
ファミリア・ストレンジャーは、
普段は特に
何の関わり合いのない者同士が
ふとした拍子に接触を持つと
赤の他人よりも、
ぐっと距離が縮まる間柄に
なるのです。
この存在の重要性が
もっとも感じられるのが災害時で、
火災現場などでは
ファミリア・ストレンジャー同士に
たちまち連帯感が生まれ、
協力しながら避難する例もあります。
誰でも数人の
ファミリア・ストレンジャーは
いるのではないでしょうか。
こうした彼らのことを
『他人以上、知人未満』と
自分の中で位置付けると、
困ったときに頼れる味方を
得たような気持ちになり、
心強くなれるはずです。
人付き合いのセオリー
新しくできたグループなど、
人との付き合い方には、
『深く狭く』と『広く浅く』があって、
愛情や価値観でのつながりや
社会性でのつながりを、
ほとんどの人はそれらを
バランスさせながら生活しています。
そんな人間関係には
楽しさや充実感を得られる反面、
誤解や気遣いといった、
精神的ストレスなどを引き起こす
要因も隠れています。
そのため、
『つかず離れず』といった
広く浅くつき合う処世術が
時には必要になってきます。
広く浅くつき合うためのコツは
・挨拶は公平に、
誰にでも欠かさないようにする。
・できるだけ特定のグループに
属するのを避ける。
・目立ちすぎたり、
でしゃばり過ぎないよう気をつける。
などで、
ちょっと拍子抜けするくらい
何だか当たり前のことです。
誰からも特別扱いを受けず、
誰からも嫌われず、
トラブルにも巻き込まれない
『八方美人』を目指すのが、
人付き合いのセオリーとも
言えそうです。
しかし、そういった
広く浅くの付き合いは
家族や親友、恋人といった
深く狭い人間関係ではなく、
広い社会との結びつきを
保証してくれる人たちです。
こういう人たちとの関係は
大きなチャンスや情報が
得られたり、
さらに幅広い人間関係へと
導いてくれるため重要です。
人脈などと言うと、
単なるコネや人的メリット面
のみが強調されがちですが、
精神的な部分でも
支えとなることは多々あります。
人は常に成長し、
発展を求めて生きています。
そのため浅い関係であれば
付き合いの中に
埋もれてしまうかもしれませんが、
常に自分自身の存在を
忘れられないように
アピールして、
せっかく築いてきた人脈も
広く浅く、
キープしておきたいものです。