つらい更年期を無理をしない頑張らないで乗りきるコツ
2018/03/25
閉経をはさむ前後10年間のことを
『更年期』と言います。
日本人女性の平均閉経年齢は
50.5歳と言われているので、
40代後半から50代前半が
更年期にあたります。
女性にとって避けては通れない
体の変化が大きくみられるのが
更年期で、様々な不調が起こります。
その不調を『更年期障害』と呼びます。
更年期障害の主な症状と心の変化
更年期障害の症状は
人によってさまざまです。
ほとんど変化のない人もいれば、
生活に支障をきたすほど
重篤な症状の人もいます。
女性ホルモン(エストロゲン)が
閉経の前後に急激に
減少することから、
そのホルモン分泌の乱れが
自律神経系にも影響し、
のぼせやほてりが起こる
ホットフラッシュや、不眠、
イライラ、憂うつ、倦怠感など、
さまざまな感情の乱れや
不快な体調不良が起きます。
そして、このままずっと
不調が続くのではないかと
精神的に不安定になってしまい、
周囲のちょっとした言葉に傷つき、
苛立つなどして、対人関係を
こじれさせてしまうこともあります。
「誰も自分のことを分かってくれない」
と絶望感を抱えたり、
反動で苛立ったりすることが
周囲に受け入れられずに
ますます疎外感を強めて
苦しんでしまうことになるのです。
更年期を乗り切るには
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まずは、婦人科などの医療機関を
受診し、症状を和らげる薬などを
処方してもらいます。
低用量ピルやホルモン補充療法、
漢方薬など体を楽にしてくれる
治療も大切ですが
一番は頑張らず、
無理をしないことです。
元気な頃の自分と比べるのも
何の意味もありません。
たとえ更年期障害でなくとも、
人は歳をとるものです。
徐々に体は衰え、
できないことも増えてきます。
だから今、自分に起こっている変化も
自然のことと受け止めて
ゆっくりと時が解決してくれるのを
待ちましょう。
その間、別の楽しみを見つけてもいいし、
逆に、何もしなくてもいいのです。
毎日が元気で完璧というのは
ありえないことです。
肩の力を抜いて
リラックスした毎日を
過ごすようにしましょう。
また、更年期の不快な感情は、
同じ経験をしてこそ
理解、共感できるものです。
気持ちを理解してくれる
同世代の友人や知人の
存在も重要で、
気持ちを分かち合うことで、
孤独が薄れ、安心感を
持つことができます。
更年期に効果的なこと
■食事
・すっぱい・辛いもの
梅干し・レモン・酢・ワサビ・唐辛子など
すっぱいものや辛い物を食べると、
副交感神経(体をリラックスする神経)
が働き、心を落ち着かせてくれます。
・大豆イソフラボン
納豆・豆腐・きな粉・油揚げなど
エストロゲンに似た働きをするので、
更年期の症状解消に効果的です。
・ビタミンC
レモン・ブロッコリー・アセロラなど
更年期の症状に見られる、
イライラやストレスなどを
軽減してくれます。
・ビタミンE
アーモンド・ヘーゼルナッツ・唐辛子など
ホルモンのバランスを整え、
エストロゲンの分泌を促します。
・ビタミンB1・B2
豚肉・大豆・牛乳・卵など
自律神経を整えてくれます。
・亜鉛
牡蠣・うなぎ・チーズ・レバーなど
ホルモンのバランスを整えてくれます。
・食物繊維
ごぼう・人参・海藻類・キノコ類など
食物繊維が多い食べ物は、
ゆっくりと消化が行われ、
副交感神経が働きます。
・発酵食品
納豆・味噌・キムチ・ヨーグルトなど
発酵食品には、自律神経を
整える効果があります。
■運動
ジョギングやウォーキングなどの
有酸素運動は、自律神経を整え、
血行が良くなることで、
老廃物を排出してくれる
効果があります。
また、体がかたいと
全身の血流やリンパの流れが悪くなり、
代謝が下がってしまうので、
入浴後などにストレッチをして
体をほぐしましょう。
■入浴
38度~40度前後のぬるま湯に
30分程度浸かると副交感神経が働き、
リラックスできます。
温度が熱すぎると
交感神経(体を活発にする神経)
が働き逆効果となるので
注意が必要です。
生活習慣が乱れると、
更年期障害を悪化
させてしまうことがあります。
適度な運動や睡眠不足に注意し、
毎日を元気に過ごしましょう。
止まない雨はない。
明けない夜はない。
のですから・・・